法人の紹介

財団法人トトロのふるさと財団(2010.01.30更新)

●設立の趣旨
 東京都と埼玉県にまたがってひろがる狭山丘陵には、緑豊かな里山のたたずまいが今でも残されています。宮崎駿監督のアニメーション映画「となりのトトロ」に描かれた懐かしいシーンの面影を、まだあちこちで見ることができます。わたしたち日本人のこころのふるさとと呼べるような風景です。
 しかし、かつての高度成長期には、宅地開発をはじめとした自然破壊があちこちで行われていました。東京都心から40キロメートルという立地条件によって、都市化の波が次々と押し寄せてきたのです。貴重な生き物が生息する谷戸や雑木林が、丸ごと埋め立てられたりブルドーザーで整地されたりして、大学や遊園地や住宅団地に変えられていきました。
 そうした自然破壊の流れを押しとどめるために、「トトロのふるさと基金」という名称のナショナルトラスト運動を始めたのは1990年でした。市民や企業などから広く寄附金を集め、地権者と交渉して適切な値段で買い取って保全していく活動です。幸いにも大きな反響をいただき、現在までに10箇所のトラスト地(トトロの森)を取得することができました。
 最初は任意団体で活動をスタートしたのですが、ナショナルトラスト運動にとっては法人格を取得することはとても重要なことです。任意団体のままでは、寄附金を集めるうえで必要な社会的な信用が得られず、土地を買っても登記ができません。そのため、環境省に財団法人の設立許可申請を行い、1998年にようやく許可を得ることができました。

●主な事業
 当財団は、ナショナルトラスト活動を主要な事業としており、寄附金の造成(ファンドレイジング)や土地の取得活動を行っています。これまで、約3億7千万円の寄付をいただき、その中からおよそ2億円で10箇所の森を買い取ることができました。
 そのほか、狭山丘陵の自然環境の状況をしっかりと把握するために、植生や動物類の継続的な調査を行うとともに、緑地を破壊しようとする開発計画等に目を光らせています。また、里山の適切な管理活動をボランティアと一緒に取り組み、水田の復活や雑木林の手入れ作業を行っています。


●トピックス
 当財団では狭山丘陵のふもとに「クロスケの家」という築100年を超える古民家を5年前に取得し、広く一般に開放しています。敷地全体の面積はおよそ1,000坪。ここには、屋敷森に囲まれた母屋のほかに蔵や茶工場があり、周囲にある茶畑や小川と一体となった里山の環境には人を癒す効果があるようで、多くのファンがここに集まってきます。わたしたちは、子供たちへの環境教育や里山保全活動の拠点などとして、「クロスケの家」の多様な活用方法を検討しています。

トトロのふるさと財団事務局長・荻野豊)


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