法人の紹介

財団法人サンリツ服部美術館(2010.05.01更新)

●沿革
 サンリツ服部美術館は、諏訪市の株式会社サンリツが所有していた美術品と、故服部一郎氏が残した美術品を散逸させることなく、広く公開することを目的に、平成3年(1991)財団法人として認可され、平成7年(1995)6月6日オープンしました。諏訪湖畔にたつ建物は、故内井昭蔵氏の設計になり、「水辺より湧き上がる雲」をイメージしたモダンな建築となっています。館内には、2つの展示室、諏訪湖の眺望の美しい喫茶室、ミュージアムショップ等があり、皆様にやすらぎを感じていただける空間作りに努力しています。

サンリツ服部美術館の外観


 当館のコレクションは、国宝・重要文化財・重要美術品33点を含む日本・東洋の古美術に、西洋近現代絵画を加えた作品600点余からなります。なかでも、国宝の本阿弥光悦作「白楽茶碗 銘 不二山」はあまりに名高く、他に重要文化財の佐竹本三十六歌仙のうち「大中臣能宣像」、日観筆「葡萄図」等の美術史上注目すべき作品も少なくありません。また、平安時代の仮名や中国宋元時代の墨蹟を含む書の名品、「唐物茄子茶入 銘 紹R茄子」や長次郎作「黒楽茶碗 銘 雁取」等の茶道具も知られています。一方、服部一郎氏が収集した20世紀のフランス絵画には、ルノワールやシャガール、テレスコビッチ等の作品を含み、多彩な内容となっています。

 

●服部一郎氏(1932−1987)
 セイコーエプソンの元社長の服部一郎氏は、当時の有数の国際派経営者として知られ、早くから海外事業の展開をはかるとともに、世界初のクォーツ時計、プリンターの開発等を手がけ、多くの業績をあげました。一方、自らが経営していた株式会社サンリツは長年茶道具を中心とする古美術を収集しており、また本人もフランス美術に強く惹かれ、いつか美術館を開こうとの構想を持っていました。しかし、55歳で急逝。そこで、妻孝子(現・理事長兼館長)、長女聡子(現・副理事長兼副館長)は、夫・父の遺志を継ぎ、クォーツ時計・コンピューター事業を開花させた諏訪の地「東洋のスイス」に当館を設立しました。

館内の様子

●事業・実績
 毎年4〜5本の企画展、また平成19年(2007)からは年に1度外部の作品を借用しての特別展を開催しています。普及教育活動としては、講演会、美術史入門連続講座、ギャラリー・トーク、トーク&ランチ、記念茶会等を行っています。また、図録やニュースレターを刊行し、調査研究の成果を広く一般に公開しています。

 

●トピックス
 当館は、地域に根ざした美術館づくりをめざし、開館以来努力して参りました。本年、諏訪地域では7年に一度の御柱祭が開催されます。私どもでは、この機会に、諏訪地域で神と並んで信仰されてきた仏の文化に目をむける特別展「祈りの時代 仏さまの美術 ―諏訪市の文化財を中心に―」(平成22年4月17日〜5月16日)を開催いたします。当地域や御柱祭を訪れる皆様に、当館により親しんでいただければ幸いでございます。

(サンリツ服部美術館理事長・服部孝子)


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