法人の紹介

財団法人矢野恒太記念会(2010.07.01更新)

●設立の経緯
 財団法人矢野恒太記念会は、相互組織を導入した我が国初の生命保険会社である第一生命保険相互会社の創立者『矢野恒太』の事績を顕彰し、その思想の普及を目的に同社の創立50周年記念事業として、昭和28年3月に設立されました。
 矢野恒太は生命保険事業の発展に貢献をしたばかりでなく、社会生活向上のために多方面にわたり活躍しました。例えば、生活の科学化・効率化という観点から諸数表や統計資料を刊行し数理・統計の普及に尽くしました。
 また、農業にも深い関心を寄せ、農業子弟に実際に即した知識を授けたいとの思いから、郷土岡山県に、農民道場「三徳塾」を設立しました。更に公衆衛生の分野では、「財団法人保生会」を設立し、結核の撲滅に努めました。

 


●事業の概要
1 統計の普及・啓発事業
 当財団の中核事業として、毎年4種類の統計書を刊行し、統計の普及・啓発を図っています。「日本国勢図会」は、国民に我が国の現実の姿や、世界における地位について、客観的データに基づいて判断する習慣を身につけさせたいとの思いから、恒太自身が昭和2年に創刊したもので、現在、第67版と版歴を重ねています。昭和45年には「日本国勢図会」のジュニア版「日本のすがた」、以後、国際統計版である「世界国勢図会」、地域統計版である「データでみる県勢」を発行しています。各書籍とも、当財団編集部において内外の権威ある最新のデータを収集し、これに解説を加えたもので、創刊者の精神である「統計の普及を通じて青少年の育成に貢献する」ことに拘り、教育分野を中心に広く活用されています。
 なお、これらの書籍は、海外日本人学校等の在外教育施設約300校に2,200冊寄贈し、海外子女の教育活動を支援しています。
 また、統計功労者表彰への賛助や「全国統計グラフコンクール」入賞者への賞金・賞品の贈呈などの事業も行っています。
2 表彰・奨学金事業
・表彰事業
 昭和29年に「矢野賞」を制定し、毎年、岡山県下において農業の振興に貢献した青年を表彰しています。現在、受賞者の累計は187名で、県農業の中心となって活躍されています。受賞者が決定すると地元の新聞で公表されており、岡山県の農業青年にとっては、この賞の受賞が大きな目標になっています。
・奨学金事業
 第一生命創業時及び事業上の協力者であった故岡野敬次郎博士(商法学者、司法・文部大臣を歴任)と故池田謙三翁(旧第百銀行頭取)の記念奨学金制度で、岡野奨学金は法律を専攻する大学院生に、池田奨学金は出身地である兵庫県豊岡市の高校生を対象に実施しています。


●トピックス
 当財団発行の統計書より、今年も“大学入試センター試験 地理A・B”にデータが使用されたのをはじめ、全国の高校や大学の入試問題に数多くのデータが使用されました。
 このように、教育現場において欠くことのできない資料として活用され、高い評価をいただいておりますが、さらに多くの皆様に活用していただけるよう、創意と工夫に満ちた編集を行い、内容の一層の向上と統計の普及・啓発に努めていく所存です。


(矢野恒太記念会常務理事・滝口和幸)


▼戻る

【お申し込み案内はこちら