法人の紹介

公益財団法人 東京子ども図書館(2011.01.14更新)

●沿革と設立趣旨
 東京子ども図書館は、子どもの本と読書を専門とする私立の図書館です。その活動のルーツは、1950〜60年代に都内4ヵ所で始まった家庭文庫―2つの土屋児童文庫、かつら文庫、松の実文庫―です。家庭文庫とは、個人が自宅を近所の子どもたちに開放して、本を貸し出したり、お話を聞かせたりする小さな図書室です。
 とくに、『ノンちゃん雲に乗る』や『クマのプーさん』等の著訳者および編集者として知られる故石井桃子が、1958年に杉並区荻窪で始めたかつら文庫の初期の実践は、石井によって『子どもの図書館』(岩波新書 1965年)にまとめられ、日本の文庫活動や公共図書館における児童奉仕の推進に大きな影響を与えました。
 こうして20年近く活動をつづけた文庫運営者たちが、より永続的で幅広い活動を目指して設立したのが、東京子ども図書館です。1974年に東京都教育委員会から公益法人としての許可を受け、子どものためのサービスだけではなく、子どもの読書に関心を寄せるおとなの方たちのために、資料室の運営、講習会、人材育成、出版等、さまざまな活動を行ってきました。
 財政的基盤が盤石とはいえない当財団が、公的支援を一切受けずに歩みつづけてこられたのは、35年以上にわたって理事長を務めてきた松岡享子を中心に、子どもたちの成長における読書の大切さとそれに果たすべきおとなの役割を明確に掲げ、地道に仕事をつづけてきたこと、その趣旨に賛同し毎年ご寄付をくださる1,800人を超す賛助会員や、4,000人もの機関誌定期購読者に支えられてのことです。1997年に完成した現在の建物(中野区江原町)も、設立20周年記念募金がもとになっています。

 

●おもな事業
<児童室・かつら文庫>

 幼児から中学生を対象とした図書室。本の貸し出しや読み聞かせ、お話会を行っているほか、近隣の小中学校等を訪問し、本やお話の楽しさを伝えています。
<資料室>

 内外の児童書、子どもの読書に関する研究書等を備えた、成人対象の図書室。貸し出しやレファレンスサービスを行っています。
<講習会・お話会>

 図書館員、教員、ボランティア等を対象に、子どもと本をつなぐために必要な知識・技能を養うことを目的とした各種の講習会、講演会、お話会を開催。全国各地へ講師の派遣も行っています。
<人材育成・活用>

 将来子どもの本に関わる職業につきたいと願う若い人たちや、すでに働いている人たちのために、奨学研修助成や研修生、実習生の受け入れ等を行っています。
<出版>

 選りすぐりの本を紹介したブックリストや、語り手のための入門書やお話集、季刊の機関誌等を発行しています。

 

●トピックス
 当財団は、2010年9月28日に公益認定を取得し、登記も完了しました。今後は、2008年に逝去した石井より引き継いだかつら文庫も含め、より公益性の高い活動の実現に向けて、新たな気持ちで歩を進めていきたいと考えています。

 

公益財団法人東京子ども図書館常務理事・事務局長 張替惠子)


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